【格付け】日本ソフトテニス界で今最強の前衛は?
大学生くらいから30前後まで、前衛の選手は粒ぞろいなんだけど、じゃあ今最強といえる前衛って誰かと言われると難しい。
一昔前は高川さんが実力も実績も圧倒的ナンバーワンだった。
シノコバ時代は、中本選手や柴田選手あたりかなあ。
じゃあ今は?
現代の前衛には平行陣やシングルスの技術も求められるから、純粋な比較は難しい。
丸中・鈴木みたいなほぼダブル前衛しかやらない選手をどうするのかとか。
無理があるのは承知でランク付け。
○ランク
S 上松 長江
A+中本 柴田
A 丸中 鈴木 九島 高月
B 広岡 丸山 星野
C 内田 林(大)林(湧)
○Sランク(国内最強クラス)
上松選手
現時点で、誰か一人を選べと言われたらやっぱりこの選手。
中学生からナショナルチーム入りし、船水颯人選手とのペアで当時無敵の強さだったシノコバを破る快挙。
その後もインターハイ個人を制し、自国開催とはいえアジア選手権ダブルスでも頂点に輝く。国内の競合選手だけが集まる東京インドアも高校生として優勝。
昨年は遂に天皇杯も制し、大学生ながら数々の栄冠を手にしています。
プレースタイルもまさに現代型の前衛であり、シングルス、ダブルス、雁行陣、ダブル前衛全てに対応できるオールラウンダー。
特に反応の速さは特筆すべきもので、今年の全日本インドアでは、豪打林田選手のトップ打ちを幾度となくディフェンスしています。
同大会では内田選手が林田選手のトップ打ちに抜かれまくっていたので、上松選手の反応が際立ちます。
船水選手とともに、この先の日本代表の中心となるでしょう。
○Aランク(代表クラス)
中本選手
NTTから福井県庁に移ってしばらくは戦績が振るわなかった中本選手ですが、天皇杯準優勝、東日本選手権優勝と、実績を重ね、遂に代表に返り咲きました。
中本選手は学生時代から華々しい活躍を見せ、2007年には菅野選手とのペアで世界選手権を優勝しています。
今の学生選手のスターは上松選手ですが、それ以上の活躍ぶりでした。
この人は一言で表すと「天才」です。
人並外れた反射神経、野生的な勘を持ったポーチボレー、世界的なバドミントン選手を彷彿とさせるようなスマッシュ・・・
全てが天才そのもの、調子の良い時は手がつけられない選手です。
特に、2007〜2010年には当時日本最強であった中堀・高川ペアと幾度となく対戦していますが、あの中堀選手がカモにされている場面が多々あります。
最盛期を過ぎてたとはいえ、中堀選手をあそこまで捉えられるのは中本選手だけでしょう。
復活したとはいえ、学生時代の最盛期にはまだ遠い中本選手。ライバルは昔の自分かもしれません。
柴田選手
今年のインドアを林田選手とのペアで圧巻した柴田選手。
中本選手とは同期であり、学生時代は東の中本、西の柴田と呼ばれ、この世代を代表する前衛でした。
柴田選手の特徴は華麗なオフェンス技術であり、スマッシュは威力、精度ともに日本一でしょう。
特にインドアでは強みが十分に発揮されます。
ちなみに、中学生時代の柴田選手を見たことがあるのですが、当時からスマッシュの技術は中学生とは思えない威力で、いまだに目に焼き付いています。
今季のインドア後はあまり結果を残せていませんが、中本選手同様完全復活が待ち遠しいです。
○Bランク(日本トップクラス)
丸中選手
長江選手とのペアで活躍する丸中選手ですが、一応後衛でもあるのでランクに入れていいのか迷いました。
ただ、後衛といっても東北高校から中央大学では鈴木選手とのペアでダブル前衛として活躍し、社会人になってからは前述のとおり長江選手とダブル前衛で組んでいます。
ほとんど並行陣での活躍が多いんですよね。
ある意味、現代的な選手かもしれません。
細い身体からは想像もできないような強烈なストローク、ボレーが持ち味の丸中選手。
身体のバネが優れてるんですかね?いつも不思議になる。
鈴木選手
高校史上最強世代ともいえる、東北黄金世代の一人ですが、この人が一番天才なのではとたまに思います。
丸中選手とは正反対の巨体からは想像できない繊細なボールタッチを得意とし、今年は初の代表入りを果たしています。
やる気なさそうなプレーもみてて面白いです。
九島選手
Bランクは東北黄金世代が3人揃いました。
トップクラスのソフトテニス選手の中では歴代屈指の顔面力を備える九島選手ですが、もちろんプレーのレベルも高いです。
ただ、社会人になってからはなかなか結果を残せていません。
実力も才能も日本屈指であると思いますので、今後に期待。
高月選手
天皇杯取って以降は大会上位には入るけどなかなかタイトルには届いてないんだよなあ・・・
攻撃的なプレーは相手後衛にとっては恐怖であり、調子が良い時はセンスあふれるプレーを見せます。
九島選手もだけど、学生時代の方が強かったなんて寂しいんで、復活してほしいんだけど、流石に期待できないかなあ。
○Bランク(若手のトップ)
広岡選手
後衛、前衛問わず若手の中心選手でしょう。昨今よく見られる高校→社会人という進路の中心的な選手です。
NTTでは2期目にして早速二番手ペアとして君臨。
上松選手同様、オールラウンドなプレースタイルですが、パワーにも優れた現代的な前衛です。
高校時代にスター選手だったこともあり、今の前衛の中では一番人気の選手でもあります。
丸山選手
広岡選手の先輩ですが、後輩に抜かされた感あり。
でもこの人のプレースタイルはセンス溢れるし、攻撃的で、見ててほんと面白いです。
メンタルに難ありかもしれませんが・・・
ちなみに、早稲田一強が続く中、早稲田以外で個人、団体とインカレタイトルを取った貴重な選手です。
去年のインカレ団体決勝三本回しはすごかった。
○Cランク(期待の若手)
内田選手
上松選手が同世代じゃなきゃもっと目立ってた。
しかし最近はインカレ取ったり世界選手権代表選考会で優勝したりで大活躍。
そんな矢先に不祥事で代表は辞退。
まあセンスはずば抜けてるので来年以降また活躍するでしょう。
林(大)選手
もう若手の年齢ではないね。
村上選手とのペアではいまいち結果を残せていません。
チームも、広岡選手、林(湧)選手と前衛強化を続け、そろそろ結果が欲しいところ。
林(湧)選手
インハイ決勝で優勝候補相手を大番狂わせで破り、その後2連覇を成し遂げているんだけど、未だ地味なイメージなのは名前が悪いと思います。
ただ、実力はやっぱり世代トップだなあ。
大番狂わせの相手、広岡選手と同チームになりましたが、めっちゃ期待できる若手の一人です。
○まとめ
選手の格付け楽しい!
今年が終わるころにはこのランクも色々変動しているんだろうな・・・