ソフトテニス観戦記

ソフトテニス観戦記、コラム

ソフトテニス高校史上最強ペアは?

今年もインターハイの季節が近くなってきた。

インターハイの予想も記事にしたいのだが、その前に高校史上最強と考えられるペアについて記事にしてみる。

 

天皇杯ベスト4に進出したペアを一つの基準として選んでいる。

もちろん主観は入る。

 

【各ペアの解説】

 

〇内本・丸山ペア(上宮高校)

 

一番派手に活躍したペア。

成績としては、2015年インハイ個人団体優勝、ハイジャパ2連覇、2014年インハイベスト4、そして、2015年天皇杯ベスト4。

小学生時代から各年代のタイトルを総ナメにしてきたペアであり、高校生で強かったペアとして一番に浮かび上がってる。

内本選手の豪打と丸山選手の天才としか言えないようなポーチボレーは同年代の多くのプレイヤーを魅了したようで、今も人気が極めて高い。このペアの人気を不動のものにしたのはおそらく2015年のインターハイ決勝だったのでないか。因・米沢ペアにゲームカウント0-3でマッチポイントを握られるところまで追いつめられながらの逆転勝利。ここ一番での勝負強さを見せつけた。

2015年の天皇杯では、林田・井口、安藤・安藤といた日本代表候補にも挙がるペアを破りベスト4入りを果たす。準決勝では当時日本最強候補の一角であったNTT西日本の村上・中本ペアに敗れたが、高校生にして勢いだけではなく、完成度の高さも一級品であった。

 

〇上岡・広岡ペア(上宮高校)

 

上記内本・丸山ペアの2学年後輩にあたるペア。2年時にインハイベスト8、3年時にハイジャパを制しているが、最後の最後、3年時のインターハイは決勝で敗退し、準優勝となってしまった。

内本・丸山ほどは圧倒的な成績を残すことはできなかったが、2017年の天皇杯ではその内本を破り準決勝に進出。決勝では水澤・村上ペアに敗れたが、風が強く雁行陣が不利な条件で善戦した。(話はそれるが、村上選手は2回連続上宮高校の選手の決勝進出を阻んでいることになる。)

ペアとしての能力はもちろん高く、特に広岡選手の前衛としてのセンス・完成度は高校生としては傑出していた。

 

〇鹿島・井口ペア(都城泉ヶ丘高校・尽誠学園

 

 同じ高校ではなく、混成のペア。

当時世代ナンバーワン後衛だった鹿島選手と世代トップクラス前衛の井口選手が組み、天皇杯でベスト4に進出した。前にも記事にしたがこの世代は後衛は鹿島選手、石川選手、村上選手、前衛は中本選手、柴田選手、井口選手、長江選手を中心に黄金期ともいえる超強力な選手がそろっており、その中でも鹿島選手の能力は頭一つ抜け出ていた気がする。

天皇杯での準々決勝戦では日本代表として長く活躍していた、浅川・香川選手を破っている。また、その年の日本代表選考予選では二次リーグに進出し、当時日本最強であった中堀・高川をファイナルまで追いつめている。

混成ペアということで、趣旨には反するかもしれないが、当時が黄金世代であったこと、その中でも指折りの成績を残したことで最強候補の一角である。

 

 【結論】

 

やはり内本・丸山ペアが総合力では一つ抜けている気がする。

上岡・広岡ペアは実力はともかく成績が劣るし、鹿島・井口ペアは混成のため、そもそも大会にあまり出場していない。直接対決だとしたら鹿島・井口ペアは一番な可能性がある。鹿島選手は高校から大学で選手としては最盛期を迎えていた気がするので。

なお、2005年に寒河江・森田ペアも天皇杯ベスト4に進出しているが、記録があまり見つからないため検証断念。昔の記録ほとんど協会は残してくれてないのよね。こういうところダメだと思う。