ソフトテニス観戦記

ソフトテニス観戦記、コラム

ソフトテニス、ダブルス強さランク(平成30年7月時点)

7月時点でのソフトテニス国内ダブルスの強さランクを考察

 

ルール

 ・昨年度から7月までの大会成績で判定

 ・同ランク内は左に行くほど強い

 ・解散、引退のペアは₍₎表示

 

ランク

S 丸中・長江

A+ 船水・上松 増田・九島

A 水澤・村上 船水・広岡 (篠原・小林)

B (船水・林)安藤・内田(上岡・広岡)桂・高月

C 長尾・松本 本倉・丸山 林田・柴田 丸岡 金子

 

主要ペア解説

〇丸中・長江(NTT広島)

昨年度主要な大会ではわずか2敗、しかも負けたのは同じNTT広島の村上・水澤、船水・林だけという、まさに無双の活躍。

おそらく現時点で日本ナンバーワン前衛の長江と、東北高校時代からダブル前衛として活躍していた丸中のペアは、全盛期篠原・小林ペアを彷彿とさせる強さを見せた。

というか、こんなチート二人組ませるなや、っていうペアでもある。

日本の次期エース、船水・上松ペアにもインドア、屋外で共に圧勝し、隙が無い強さを見せた。

特徴としては、日本人のダブルスとしては珍しい徹底したダブル前衛で攻める戦略をとる点。また、シングルスでも日本屈指の実力を持つ二人は、どんなゲーム展開になっても切り開けるという、特に弱点のない完成度の高さも持つ。

唯一、長江がそこそこ歳なのと、人気がいまいちなのが弱点か。

 

が、直近に行われた西日本選手権では増田・九島ペアにG2-4で敗北。

早速劣化したのか、増田・九島が強くなったのかはわからないが、今年度も昨年度同様活躍の活躍を魅せられるのか。

 

〇船水・上松(早稲田大学

2016年アジア選手権のチャンピオンであり、日本の次期エース。

29年度はインカレ、天皇杯等主要な大会で結果を残すことが出来なかったが、

30年度に入ってから、大学王座、東日本選手権と連続して優勝。それも、圧倒的な成績で優勝しており、活躍が期待される。

後衛は現在国内シングルス最強選手である船水颯人。前衛は中学生時代より全日本入りしてきたエリート上松。こいつらもチート同士がくっついたペアである。

オーソドックスな雁行陣を主体に戦うが、コートの状態やインドアではダブル前衛も選択する。

が、このペアは、やはり船水のスピードボールが生きる雁行陣で戦える時が強い。雁行陣で戦っても丸中・長江以外には互角以上で戦える希少なペアである。

ちなみに、上松選手が中学生時代にこのペアで当時国内最強だった篠原・小林に勝っている。

 

 

〇増田・九島(和歌山県庁・ミズノ)

社会人で唯一、NTT西日本に対抗できるペア。

直近の西日本選手権では、NTT3ペアを破って見事優勝。

増田は、長身から繰り出されるサーブと、前後両方で対応できる完成度の高さが強み。

九島は顔がイケメンでスマッシュがはやい。

ダブル前衛を選択して戦っているものの、やはりこのペアも何やらせても強い。増田は2016年のシングルスチャンピオンでもある。

社会人では、ほぼNTTが上位を独占している今日のこの頃、その牙城を崩すことができるのか。今年の活躍に期待。

 

〇水澤・村上

昨年度の天皇杯チャンピオン。

どの大会でも必ず上位に入るが、なかなかナンバーワンにはなれない不遇のペア。

と、思ってたら天皇杯ではあれよあれよというまに優勝。ソフトテニス界のシルバーコレクターである村上選手の悲願達成である。(一応、名誉のため、村上選手は2015年の全日本社会人と西日本選手権で優勝してます)

が、天皇杯以後は2位、3位がほとんどであり、西日本選手権も増田・九島に敗れての2位。

また、どんだけ成績残しても人気が全く上がらないペアでもあり(俺調べ)試合動画がユーチューブに上がっても相手ペアの話題しかコメントが残らないやっぱり不遇なペアである。

プレースタイルとしては、両選手とも元後衛の強みを生かしたダブル前衛であり、雁行陣、前後の平行陣を使い分ける多彩な戦術が魅力。というか、このペアの試合は生で見るとめちゃ面白いからダブル前衛嫌いな人も見てほしい。

さんざんディスったけど一番好きなペアなので今年も頑張ってください。

 

〇船水雄太・広岡(NTT西日本

ソフトテニス界人気ナンバー1,2(俺調べ)が組んだ奇跡のベア。

西日本選手権で公式戦初お披露目。早速優勝した増田・九島にファイナルまでもつれ込むなど、ポテンシャルの高さを見せた。

強すぎてアンチの多いNTTでもこの二人だけは別。今年度のソフトテニス関連のユーチューブの再生回数はこいつらが奪い去っていくだろう。

 

〇安藤・内田(早稲田大学

早稲田大学の二番手。もともと三番手だったが、内本・星野ペア不調とケガのため昇格。

昨年度の東日本選手権は桂・高月に圧勝して優勝。今年度も準優勝と、結果を残し続けている。

安藤は船水、内田は上松とそれぞれの代に圧倒的な選手が居るある意味不遇な立場であるが、実力、ポテンシャル共に日本トップクラス。あと、安藤選手はフォームがかっこいいからすき。

 

〇桂・高月(ヨネックス)

NTT以外で唯一活躍している社会人ペア・・・だったんだが、増田・九島にその座を奪われ、日本代表も落選と最近ぱっとしないペア。

平成25年度の天皇杯優勝ペアだが、どう考えても学生のときのがつよかったよなあ。

その辺、ソフトテニス界に根深い問題があることを思い出させてくれる存在。

 

〇長尾・松本(早稲田)

早稲田の三番手。元々四番手だったが(略

安定して強い。だけど地味。

 

〇本倉・丸山(明治)

昨年度インカレチャンピオン。学生では数少ない早稲田勢に対抗できるペアである。

丸山選手は内本選手と組んでた上宮高校時代に天皇杯三位になるなど、将来を期待されていた選手であったが、 本倉選手と組んでからは(期待の大きすぎるゆえか)そこまでの成績を残すことができず、ユーチューブにて態度が悪いとかさんざんディスられている。

本倉選手はまじめそうな雰囲気から繰り出される重心の低いショットと眉毛の太さが魅力。

 

 

感想

たぶん今年は船水・上松、増田・九島、丸中・長江を中心にまわっていくでしょう。

篠原・小林に次ぐエースはいつ誕生なるかなあ。