ソフトテニス観戦記

ソフトテニス観戦記、コラム

ソフトテニス、現時点で国内最強の選手は?

はい、最強ってなんやねんって感じですけと゛、単純にダブルスとシングルスの総合力だと思ってください。といっても今はダントツナンバーワンがいるので議論の余地はないのかもだけど・・・

 

解説

 〇船水颯人

現時点で最強です。

日本シングルス選手権二連覇、8月開催のアジア競技大会選考会も優勝とシングルスの戦績は他の選手と比べて頭四つくらい抜けてます。

ダブルスでは上松選手とのスーパーコンビで2016年に天皇杯アジア選手権で優勝。去年はケガもあってかぱっとしなかったものの、今年は東京インドアで優勝、中韓の学生トップ選手を蹴散らし学生王座獲得、東日本選手権優勝、関東大会では安藤選手とのペアで優勝と、ほぼすべてのタイトルをとっています。

シングルスではアジアでもトップクラスの実力を持ち、国内では少なくともあと数年は船水選手の天下が続くでしょう。そして、ダブルスでも丸中・長江、増田・九島くらいしか対抗できるペアは見当たりません。

現時点どころか歴代日本選手の中でも1,2を争うレベルじゃないでしょうか。ここまで突出した能力を持っているのは無双してた時の中堀・高川くらいしか思いつきません(こっちはペアですが)。

ちなみにプレースタイルもかっこいいです。炸裂弾みたいな音するスピードボールに加え、くっそ安定したロブ、駆け引き力、後衛の面白さ、ロマンが詰まった選手でもあります。

顔もよくよく見ると角度によってはイケメンという、特に死角のない船水選手。あえていうなら、なぜかいつまでたってもお兄ちゃんのほうが人気あるくらいでしょうか。

今年のアジア競技大会では、初のシングルス主要国際タイトルなるか。

 

〇長江光一

元国内シングルス最強選手。最近は2年連続で船水颯人選手に日本シングルス選手権の決勝で敗れていますが、実力は健在。また、ダブルスでは丸中選手とのペアで去年度は敵無しの活躍をみせ、船水・上松ペアとの頂上決戦にも2連勝と抜群の安定感をみせました。

たぶんジュニア時代から日本トップクラスを歩んできた長江選手。社会人になった当初はシングルスで結果を出しても日本代表に入れてもらえなかったり、器用貧乏といわれたり大変だったらしいです。しかし、その後の活躍はご存知の通り、日本人初の国際シングルスのチャンピオンであります。

長江選手の魅力はなんといってもフォームの美しさ。ストローク、ボレー、スマッシュと、硬式テニスのフェデラーを彷彿とさせるような美しさがあります。プレースタイルも、パワーで押すというよりは、抑制し、コントロールの聞いたボールを繰り出し、いつのまにやら相手が負けているという非常に洗練された戦いをします。

平行陣、雁行陣、シングルスと弱点のないスタイルであり、船水選手には劣るものの総合力で国内トップ選手であることは間違いありません。

顔は猫ににています。

 

〇上松俊貴

小中高大と日本一になり、まだ高校生時代の2016年には船水選手とのペアでアジア選手権を制しています。中学生から日本代表入りをしていた、まさに日本ソフトテニス界のスーパーエリートです。

シングルスでも、アジア競技大会予選で船水選手をあと一歩まで追い詰めるなど、スタイルのとらわれない強さを見せる上松選手。昔のほうが強く感じたとか、プレーが意外と地味とかたまにディスられますが、これからの日本を背負って立つ選手でしょう。

この選手も長江選手と並んでフォームが非常にきれいです。フォームがきれいな選手は社会人になっても生き残り率が高い気がするので、やはり、そういう器なのかもしれません。プレースタイルとしては、まんべんなくすべてのプレーの質が高いです。ほんと、芸術品みたいなローボレーをします。あと、反射神経がめちゃはやです。今年の東京インドアでは、村上・水澤ペア相手に曲芸みたいな連続ボレーでポイントをもぎ取ってました。一度でいいからあんな主人公みたいなプレーをしてみたい!・・・

顔は昼間の池袋で見かける大学生みたいな感じで、あんま主人公感はないです。

 

感想

ちょい前に最強だった長江選手、現在敵無しの船水選手、将来性抜群の上松選手というラインナップでした。

この3人に次ぐ選手は現れるのでしょうか。広岡選手あたりに期待。