ソフトテニス観戦記

ソフトテニス観戦記、コラム

全日本社会人ソフトテニス選手権予想 ー船水・中本はアツすぎない?ー

全日本社会人選手権のドローが発表されました。

中でも目を引くのがなんと言っても第三ブロックの船水颯人・中本ペア。
前衛、後衛でソフトテニス史上最高の天才であるドリームペアです。

正直、船水選手が中本選手と組むのは予想していませんでした。
中本選手は鈴木選手とのペアでしっかり成績残しているし。

ただ、上松選手以外で船水選手に釣り合うのは長江、中本、柴田選手くらいであり、世界選手権に代表として出場する長江、中本選手のどちらとペアを組むかと言ったら丸中・長江は崩せないのでやっぱり中本選手になるんでしょうね。

とにかくファンとしては嬉しい限りです。

(トーナメントのダウンロードはこちら)
http://www.jsta.or.jp/wp-content/uploads/2019/09/shakai2019_drow_M.pdf


ついでに予想も立てておきます。


○第一ブロック

丸中・長江が全日本実業団の借りを坂口・安藤に返せるかがポイント。
最近そこまで調子の上がらない丸中・長江ですが、実力は国内ナンバーワンなので順当にいけば固いでしょう。
桂・高月は去年の天皇杯で丸中・長江を下しているので勝ち上がる可能性は低くありません。

本命 丸中・長江
対抗 坂口・安藤、桂・高月

○第二ブロック

岡本・加藤と鯨井・堂野の一騎打ちか。鯨井選手は何年か前の東日本チャンピオン(高月選手とのペア)。堂野選手は去年増田・九島を下しています。
第一ブロックのペアが最近そこまで安定していないので、準決勝まで行く可能性も十分アリ。
そしてひっそりとあゆタロウがエントリー。

本命 岡本・加藤
対抗 鯨井・堂野
大穴 あゆタロウ

○第三ブロック

冒頭でも書いたけど船水・中本が君臨。
ただ、それ以外にも注目ペアは目白押しで、順当にいけば船水ペアはまずワタキューセイモアの北野・足立ペアとぶつかります。
去年のインハイ世代最強の北野選手が挑む初めての社会人選手権なんで大暴れして欲しいところ。
反対側の山には増田・九島が。最近調子落としているものの、船水・中本vs増田・九島は本当に本当に楽しみ。
あと、ある世代にとってはヒーローの一人である鬼頭さんには個人的には頑張って欲しいところ。
ついでにユーチューブで人気の森田ペアもいます。

本命 船水・中本
対抗 増田・九島
大穴 北野・足立

○第四ブロック

船水・広岡ペアはぜひ勝ち上がって船水兄弟対決を実現してほしいところ。最近ダブルスで兄弟対決やってないよね?
ただ、鹿島選手にも勝ってほしい・・・!
宮崎に戻ってから調子をあげているし、船水ペアとの対決になったら後衛の新旧エース対決になる。

本命 船水・広岡
対決 鹿島・井口

○第五ブロック

本命は林田・柴田だけど、インドア以外ではあんまり成績が安定していない。
注目は丸岡・峯松ペア。林田・柴田を倒して宮田とのインハイ優勝元ペア対決へ進めるか?
品川・早川は福井県庁二番手として実力は十分。

本命 林田・柴田
対抗 品川・早川 丸岡・峯松

○第六ブロック

混戦だけどNTT三番手の村田・林ペアが一歩リードか。
塩嵜・花田のダブル前衛ペアも実績実力ともに十分だし、東京ガスの高橋ペアは西日本選手権と実業団でヨネックスの柴田ペアを下していて勢いに乗っている。
村田・林ペアがどこまで実力をだせるかがポイント。

本命 村田・林
対抗 塩嵜・花田
大穴 高橋・平井

○第七ブロック

ここが一番混戦かも。
NTTの村上選手は林選手と組んだ時はイマイチ勝率が悪い。
村上選手は水澤選手とのペアのときみたくダブル前衛を活かしたほうがいい気がするんだけどなあ・・・
ヨネックス三番手の伊藤・榊原は若手同士のペアで実力が高い。
他にも荒尾・越智、黒羽・向井、元世界チャンピオン雄する松本・菅野ペア等々地味に実力派が揃っている。

本命 伊藤・榊原
対抗 村上・林、荒尾・越智、黒羽・向井
大穴 松本・菅野

○第八ブロック

ここも混戦。
ただ、全日本実業団を制して勢いにのっている小栗・大友が本命。
他にはトヨタの瀬口ペアや古賀・井口、西川中原ペアも揃う。
もしかしたらそろそろ瀬口選手は上位進出あるかも。

本命 小栗・大友
対抗 西川・中原、瀬口・須内


○上位予想

ベスト8

丸中・長江
岡本・加藤
船水・中本
船水・広岡
林田・柴田
村田・林
伊藤・榊原
小栗・大友

ベスト4

丸中・長江
船水・中本
林田・柴田
小栗・大友

決勝

丸中・長江vs林田・柴田

優勝

丸中・長江



こんなところですかね!
当日が楽しみ。

ソフトテニス 2019年シングルス国内最強選手は

シングルスの国内最強は誰か?格付け形式で見てみます。

○ランク


S 船水颯人
A 上松 長江 船水(兄) 増田
B 内本 広岡 内田
C 中本 丸中 鈴木 村田 上岡
D 北本 高倉 阪本 白川


○シングルスは大会結果が安定しない

ダブルスと比べてルールが確立されてから日が浅いこともあり、シングルスは戦術の研究等がまだまだ進んでいません。そのため、ベスト8以下は大会毎に顔ぶれがしょっちゅう変わります。Aランク以上に入る選手はほぼ上位には入ってきますが、ある年に活躍した選手が翌年はころっと負けてしまう事がよくあります。それを踏まえて、ランクを見ていきます。


○Sランク・・・敵無し

【船水颯人選手】

ここは一強です。ソフトテニス界初のプロ選手である船水颯人選手。全日本シングルス選手券三連覇の圧倒的成績と実力で他を寄せ付けていません。今年のシングルス選手権では、大会通じて落としたゲームはわずか3。
しかも、1ゲーム落としたのが3試合と、2ゲーム以上取らせる試合が一つもない正に完璧な結果でした。
一応学生の大会では明治の北本選手等に、たまに負けているのですが、大きな大会ではここ数年国内で負けなしです。正直負けるイメージが湧きません。船水選手はシングルスに必要なフットワークが特に優れた選手で、普通なら追い込まれるようなボールも厳しく打ち返してきます。
また、ストローク力も国内ではダントツナンバーワン、というか、大学一年生の時からフォアハンドの威力は日本一だったと思います。また、メンタルコントロールや体力の配分も卓越しており、昨年の日本代表選考会では足を吊りながらも試合運びの巧みさで優勝しました。
まったく穴の無い選手です。
アジア競技大会で船水選手との死闘の末勝利したキムジウン選手のように、根本的な技術面で上回らない限り船水選手に勝つのは難しいでしょう。
現状、勝つどころかこの先相手になる選手すら国内では見つかりません。


○Aランク・・・四天王

数年前まで船水兄弟に長江、増田を加えた4人がシングルス四天王といった戦績でしたが、ここ最近は船水颯人選手が一段上の世界に行き、代りに上松選手が台頭してきました。

【上松選手】

幼少期より日本代表入りしたスーパーエリートであり、ダブルスでの船水選手のペアである上松選手は、ここ数年でシングルスの成績を一気に伸ばしてきています。
上松選手は前衛技術とストローク力を併せ持つ現代型の前衛であり、ダブルスでもストローク力を活かした並行陣に対応できる選手です。ここ数年船水選手とシングルス王座を争ってきた長江選手を最近の大会成績では上回り、日本でのナンバー2の地位に着いているのではないでしょうか。
現在一強である船水選手を脅かせるとすれば、成長した上松選手もしくは広岡選手だと思います。

【長江選手】

長年日本を引っ張ってきたベテラン長江選手は、成績は落とし気味であるものの、まだまだ日本トップクラスの地位を守っています。
特徴的なのは美しいフォームから繰り出させる正確無比のバックハンド。上松選手と違い後衛的な力強いストローク力に優れるというよりは、シングルスを独自に研究し磨き上げてきたシングルス特化のスタイルです。
バックのスライスやショートの打球等、シングルスの研究が始まった時代を切り開いてきた選手でもあるので、これからも活躍してもらいたいです。

【船水雄太選手】

NTT所属の船水(兄)は社会人になってから思うような成績はあまり残せていません。
しかし、シングルスの実力は日本屈指であり、特にストロークのパワー、しなやかさはこの選手独特のものです。
正直この先弟に追いつけるとも、学生時代を上回る成績を残せるかもかなり微妙かなと思うのですが・・・。日本屈指の後衛であることは間違いないのですけどね。

【増田選手】

今年に入ってからダブルス、シングルス含めイマイチな成績の増田選手。
しかし、国体ではキャプテンとして上松選手に完勝するなど、要所では結果を残しています。世界トップクラスのバックハンドや、高い打点からの高速サーブは他の選手には無い武器です。
特にサーブは、ソフトテニスでは珍しいエースを取りに行けるレベルのスピードであり、国内で増田選手の存在感を特異なものにしています。


○Bランク・・・最近台頭の選手達

【内本選手】

インカレシングルスを制した内本選手。主にダブルスでの活躍が目立ちますが、2016年にアジア選手権シングルス部門を制したように、シングルスも得意とする選手です。
説明不要の豪打を持ち、純粋なストローク力では船水颯人選手に次ぐ実力です。
また、フォームがとても綺麗な選手でもあり、この世代の選手の中でもこの先特に順調に成長していくのではないかなあと。

【広岡選手】

高校時代は上岡選手とのペアでスーパースターでした。
上松選手と同様、ストローク力にも優れる現代型の前衛です。今年のシングルス選手権では増田選手を2で退け、見事ベスト4入り。
昨今の高校→実業団の流れの中心的な選手であり、広岡選手の活躍次第で高校→大学から高校→実業団への流れへ変わっていくのではないでしょうか。

【内田選手】

同世代に上松選手がいほか、前後に丸山選手、広岡選手がいるので埋もれがちだった内田選手。最近ではシングルスでもダブルスでも存在感を見せつけています。サウスポーの前衛は意外と数が少ないので、希少な存在でもあります。


○Cランク・・・大会上位常連
ここからはまとめて。
最近中本選手が復活してきて嬉しい。あんまりイメージないけどシングルス選手権のタイトルホルダーでもあります。
そのペアである鈴木選手も調子は上向きで、二人揃って上松、内田選手の代りに日本代表に入っています。
ダブル前衛ばっかりやっててストロークのイメージがあんまり無い丸中選手は打たせてみたら純粋な後衛としても超一流。ほんと、船水、九島、丸中、鈴木が揃ってた時代の東北高校どんだけ強かったんだと。
上岡選手、村田選手は安定して強い。これから一歩上にいくことができるか?


○Dランク・・・これから期待の若手

北本、高倉、阪本と、上岡世代は本当に後衛が粒揃い。
若い世代はソフトテニスを始めた頃からシングルスのルールが固まっているので、これからどんどん台頭してくるでしょう。
ただ、やっぱりこの世代は上岡選手が飛び抜けているので、大学生の間にどれだけ近づけるかも注目ポイント。
高校生からは、ハイジャパシングルス優勝、インハイ二冠の白川選手がランクイン。全日本シングルスでは高倉選手を破っており、この世代では一番旬な選手です。



○シングルスは群雄割拠

上でも書きましたが、シングルスはルールが固まって日が浅いため、群雄割拠が続いています。また、ダブルス以上に若手の台頭も目立ちます。中学生時代からシングルスが当たり前の世代はやっぱり強いですよね。この調子でレベルアップを続け、船水颯人一強体制にチャレンジしてもらいたいです。

早稲田は主力前衛を欠く中優勝  これからの大学ソフトテニス界の戦力図は

全日本インカレは、早稲田が団体、ダブルス、シングルスの三冠に輝きました。注目すべきは団体で、主力である上松、内田が不正の影響で出場停止の中見事優勝を果たしました。

○最強メンバーで破れた昨年と主力がいない中優勝した今年

昨年の早稲田は近年でも最強といえる布陣でした。船水・上松、安藤・内田、長尾・松本、内本・星野・・・
レギュラー4ペア全てが天皇杯を優勝してもおかしくない戦力であり、優勝は絶対的かと思われました。しかし、ダブルス、シングルスの二冠に輝いたものの、団体は日体大に苦杯。勝負の難しさをまざまざと見せつけられました。この大会は、決勝の明治大学、本倉・丸山ペアの三本回しを含め、ソフトテニスの短期決戦による魅力と怖さが詰まっていたと思います。

そして、今年は去年より船水、星野、安藤が卒業し、新メンバーを考慮しても戦力が落ちる中、上松、内田という大学ソフトテニス界で3本の指に入る選手を欠く状態での大会でした。
しかし、結果としては準決勝の日体大戦に苦戦した以外は完勝、決勝の明大戦ではストレートで前年チャンピオンを下しました。

○勝負事の怖さ、魅力

インハイの記事でも書いたけど、やっぱり短期決戦は怖さがあるし、面白いです。必ずしも実力が一番な所が優勝するわけではない、しかし、その時一番強かったところが栄冠を手にするのです。
去年の早稲田、明治、日体と今年の早稲田、明治、日体でリーグ戦でもやったら間違いなく優勝は去年の早稲田でしょう。しかし、去年のチャンピオンは明治であり、今年のチャンピオンは戦力を欠く早稲田なのです。

○ついに頂点に輝いた長尾・松本

ダブルスでは、過去二年決勝に進みながら敗退していた長尾・松本がついに頂点に立ちました。インカレ以外にも、常に主要な大会の上位に入るものの優勝は逃してきた同ペア。大学最後のインカレでは優勝候補の内本・上松を欠いたとはいえ、圧倒的な安定感で優勝しました。3年前に入学した際は、インハイで伝説的な激戦を繰り広げた、因、内本の影に隠れがちでしたが、今になってみればチームへの貢献度は両者をはるかに超えるものになったのではないでしょうか。本当に、この年代は誰が伸びていくのかわからなく、面白いです。

○優勝候補不在のシングルスは内本選手が制す

シングルスは上松選手が圧倒的な優勝候補だったのですが、不正の影響で出場停止。変わって優勝したのは内本選手でした。しかも、決勝は丸山選手との元ペア対決であり、内本・丸山ペアのファンだった人にはドラマチックなカードだったでしょう。
話は逸れますが、数年前までシングルスは船水兄弟、長江、増田選手の4強とされてきましたが、最近では上松選手や大学勢の台頭もあり、船水(弟)の1強の下に上松、長江、増田、船水(兄)の四天王、ちょっと下に内本、内田、北本選手のような大学勢が続いているような感じです。内本選手はとにかく純粋な打球力が半端ない選手なので、ダブルス、シングルス共にこれからも活躍していくでしょう。

○これからの大学勢注目選手

【早稲田】
今年で内本選手、因選手は抜けますが、来年以降も早稲田の時代は続くでしょう。上松、内田の二枚看板に、高倉、山根、水木等の後衛もそろっています。強いて言うなら上松、内田以外の前衛がちょっと弱いか?

同志社
上岡・三輪ペアとしては大学勢最強に近いでしょう。西日本選手権でも日本代表の丸中・長江をあと一歩まで追い詰めました。
現大学2年生世代は上岡、阪本、北本、高倉と後衛の層の厚さが半端ないのですが、やっぱり上岡は一歩リードしてるかなと。

関西大学
関西大学の阪本はシングルスもダブルスも実力を伸ばしており、この世代では上岡に次ぐ後衛です。昨年インターハイ準優勝の花岡・増田もインカレではベスト8に入り、西日本の大学ではトップの層の厚さを誇ります。

【明治】
スーパースター前衛丸山は卒業しますが、本倉を始め選手はそろっているので、早稲田の対抗筆頭馬は相変わらず明治でしょう。特に、北本選手には期待

インターハイ 高田商業破れる・・・その時強かった所が最強の高校

インターハイ2019,圧倒的優勝候補だった高田商業は個人、団体共に決勝に進めず破れました。優勝したのは尽誠学園。個人も白川・石川ペアが優勝しました。

○優勝候補が破れるジンクスが続く

インターハイでは三大会連続、個人でも団体でも優勝候補が破れています。二年前は圧倒的優勝候補であり、高校ソフトテニス界のスーパースターであった上岡・広岡ペアが決勝で敗北。去年は個人、団体共に東北が優勝候補でしたが、やはり不本意な結果となりました。
ソフトテニスはわりと実力通りの結果が出やすいスポーツですが(大会上位は大体常連ですよね)インターハイは番狂わせがよく起こります。

○高校生の実力は一ヶ月で変わる

多分、半年前だったら高田商業は高確率で優勝していたのかと。尽誠学園の白川・石川はここ半年でめちゃくちゃ伸びたんじゃないのかなあと思います。去年も、圧倒的だった北野・鈴木に高田商業は追いつき、最後のインターハイで逆転しました。高校生の成長力は半端ないです。

○トーナメント、短期決戦の怖さ

ソフトテニスは実力が出やすいものの、基本短期決戦であるため、勢いがついてるペアを止めるのは難しいです。7ゲームマッチであれば、4ゲーム、たったの16ポイント先取すればいいのです。7ゲームの間に勢いを挽回するのはかなり難しいです。

○結局実力は?

ただ、やっぱり、実力は今年は高田商業が最強だったのではないかなあと。二年前に次ぐほどの結集度を誇り、レギュラーは個人でどのペアが優勝してもおかしくない実力を持っていました。また、一昨年の世代最強は上岡・広岡ペアでしょう。天皇杯でもベスト4に入り、これは異論無しだと思います。そして、去年の世代最強ペアは、意見が別れるでしょうが北野・鈴木ペア一番だと思います。特に北野選手はムラがあったとはいえ、間違いなく世代最強後衛でしょう。団体も、その北野・鈴木ペアと互角の水木・福田ペアを擁し、近年でも稀に見る強さだったと思います。

○それでも

しかし、それでも、勝った所が最強なんです。インターハイみたいな短期決戦、メンタル面の難しい高校生の試合はソフトテニスに限らず番狂わせが起こりやすいです。その中で、あの瞬間間違いなく最強だったのは尽誠学園であり、白川・石川ペアであったんだと思います。
これから先活躍し続けるのはどの選手なのか。インターハイが終わっても目が離せません。

東日本インカレの不正で上松選手と内田選手が代表辞退

東日本インカレでの不正により、早稲田大学の上松選手と内田選手が代表辞退及びインカレ等の大会から棄権しています。

http://www.jsta.or.jp/topics/2019/08/11984.html

不正の内容は以下のようなものです

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10211588315

インカレ等の大会に出場できていないのは、最終処分が確定するまで、連盟の大会には出場できないとなっているからでしょう。

○この処分厳しすぎない?

この処分で多分みんなが思ったのは、厳しすぎない?ってところじゃないでしょうか。東日本選手権はもとより、大学生にとっては最大の大会である全日本インカレ、更には世界選手権の代表まで辞退となっっています。
他のスポーツですと、例えばバトミントンの桃田選手は違法賭博に関わったとして無期限の出場停止とリオオリンピック出場取りやめの処分を受けたことがあります(後に復帰)。
違法賭博は明らかに反社会的行為であり、その処分も納得なのですが、この不正行為はインカレの出場が停止になってしまうほどの悪質な行為なのでしょうか?

○不正の意図がわからない

不正は、シングルスの大会の予選を相手選手、審判と談合の上ダブルスで行い、その勝者のうちシングルス出場選手を予選通過とした、といった内容となっています。これの意図わかります?詳しい人には分かるのかもしれないのですが、この行為がどの程度悪質なものか全く判断できません。例えば、この不正行為を行うにあたって、金銭の授受があるとか、明らかに特定校の有利になるといったことがあれば悪質でしょう。しかし、それはないんじゃないかなあ。だって普通にやれば上松選手と内田選手は優勝候補の筆頭だし。逆に彼らが負けることで金銭の授受を受けるとか、実は東日本インカレが賭博の対象となっていて(書いてて笑える)そのために不正をしたとかなら悪質だけど、じゃあ普通にシングルスすればいいじゃんって話ですよね。
それじゃあこの不正の意図は?
完全なる予想なんですけど、単にシングルスやるのが面倒くさかっただけとかではないんすかね。19名の選手が参加って今回の大会で突然行った不正じゃないすよね。多分毎年慣行になっていて、それがたまたま今年バレたってだけの話じゃないすかね。もちろん、それはそれで悪質ではあるのですが。
それに、上松選手とか内田選手が進んで悪質な不正できるとも思わないんですよね。だって彼ら頭良くなさそうだもん・・・(だからこそ、というのはありえる)

○情報が少なすぎる

まだ調査中だから仕方の無いことかもしれないのですが、とにかく情報が少ないです。ソフトテニス史上でこんな大規模な処分を見たことがないですし、協会も全容把握に努めてるとは思うのですが、情報が少ない。
今回処分の対象となった選手は上松選手や内田選手だけではなく、代表クラスではない選手がほとんどなはずです。上松選手、内田選手は仮にこの一年間公式試合に出られなかったとしても、この先活躍するでしょう。しかし、例えば今年が最後のインカレだった無名の選手はどうなるのでしょうか。社会人になって実業団やクラブに入る選手はそんなに多くありません。彼らの、学生最後のインカレを、こんな形で潰すのに値する悪質さがこの不正にあったのか、この先協会から説明はあるのでしょうか?

ソフトテニス、ダブルス強さランク(2019年7月時点)

東日本、西日本選手権も終わったので強さランクを更新

 

 

ルール

 ・昨年度から7月までの大会成績で判定

 ・同ランク内は左に行くほど強い

 ・解散、引退のペアは()表示

 

ランク

S 不在

A+ 船水・上松 

A  丸中・長江 中本・鈴木 林田・柴田(安藤・内田) 

A- 内本・内田 内本・上松 増田・九島 長尾・松本 上岡・三輪 

B (村田・広岡)船水・広岡 桂・高月 村田・林

C 村上・林 (船水・水澤)

 

解説

○いまだエース不在のダブルス

一時期は丸中・長江が天下を取ったに見えたが、その後は不調続き。天皇杯を制した船水・上松ペアは一つ抜けた感があるものの、まだまだ無双しているとは言えない状況であり、篠原・小林ペア引退以後のエース不在の状況はまだまだ続きそう。

 

○A+

船水・上松ペアは冬インドアでは望むような結果が残せなかったものの、天皇杯、東日本選手権で優勝し、ようやくポテンシャルに成績が追いついてきた。まだまだ中堀・高川、篠原・小林のようなエースには遠いが、現状これ以上の将来性があるペアは存在しない。

 

○A

敵なし状態だった30年度とは違い、昨年度は社会人選手権以外成績が残せなかった丸中・長江ペア。徐々に復調の兆しは見せつつあるが、長江選手の年齢等不安要素は多い。中本・鈴木はインドアシーズンから徐々に調子を伸ばし、ついに東日本選手権優勝。元々才能は日本屈指である両選手。特に中本選手はこれから「全盛期の自分」との戦いになりそう。林田・柴田ペアは柴田選手の復活と林田選手のダブル前衛への順応により今期冬のインドアで大活躍。特に船水・上松に2大会連続で完勝した印象は強い。しかし、日本代表選考戦では丸中・長江に屈してしまい、東日本選手権も不本意な結果に。インドア以外のステージで今季どれだけ活躍できるか。安藤選手卒業により解消した安藤・内田ペアは、雁行陣のペアとして船水・上松ペアに次ぐ成績を残したためこの位置。

 

○A-

日本代表選考会で優勝した内本・内田はポテンシャルは高いものの、ペアとしての実績面からこの位置。早稲田では内本・上松として大将ペアを組むが、ペアとしての相性は内本・内田の方が上か。前々年度、前年度は船水・上松、丸中・長江ペアに続く3強の一角として活躍した増田・九島ペアは不振が続く。一方学生ペアである長尾・松本、上岡・三輪は好調をキープし、それぞれ東日本、西日本選手権で上位に入る。両ペアとも今年度のインカレ優勝候補の筆頭である。


B

 社会人になってから中々活躍に恵まれない船水(兄)。西日本選手権でも関西大学、谷口・増田ペアに苦杯。ただ、広岡選手とのペアは間違いなくハマると思うので今年度は期待。村田・林はまだ様子見か。桂・高月はそろそろ年齢的にも厳しくなってくる。


C

村上選手は二年前の天皇杯優勝がキャリアハイで終わってしまうのか。水澤選手とのペアで見せた変幻自在な戦術が林選手とのペアでは見られない。根本的にこの二人のペアとしての相性はあまり良くないのではないか。

 



 入れきれてないペアもあるけどこの辺で。

 

 

 

 

ソフトテニス高校史上最強ペアは?

今年もインターハイの季節が近くなってきた。

インターハイの予想も記事にしたいのだが、その前に高校史上最強と考えられるペアについて記事にしてみる。

 

天皇杯ベスト4に進出したペアを一つの基準として選んでいる。

もちろん主観は入る。

 

【各ペアの解説】

 

〇内本・丸山ペア(上宮高校)

 

一番派手に活躍したペア。

成績としては、2015年インハイ個人団体優勝、ハイジャパ2連覇、2014年インハイベスト4、そして、2015年天皇杯ベスト4。

小学生時代から各年代のタイトルを総ナメにしてきたペアであり、高校生で強かったペアとして一番に浮かび上がってる。

内本選手の豪打と丸山選手の天才としか言えないようなポーチボレーは同年代の多くのプレイヤーを魅了したようで、今も人気が極めて高い。このペアの人気を不動のものにしたのはおそらく2015年のインターハイ決勝だったのでないか。因・米沢ペアにゲームカウント0-3でマッチポイントを握られるところまで追いつめられながらの逆転勝利。ここ一番での勝負強さを見せつけた。

2015年の天皇杯では、林田・井口、安藤・安藤といた日本代表候補にも挙がるペアを破りベスト4入りを果たす。準決勝では当時日本最強候補の一角であったNTT西日本の村上・中本ペアに敗れたが、高校生にして勢いだけではなく、完成度の高さも一級品であった。

 

〇上岡・広岡ペア(上宮高校)

 

上記内本・丸山ペアの2学年後輩にあたるペア。2年時にインハイベスト8、3年時にハイジャパを制しているが、最後の最後、3年時のインターハイは決勝で敗退し、準優勝となってしまった。

内本・丸山ほどは圧倒的な成績を残すことはできなかったが、2017年の天皇杯ではその内本を破り準決勝に進出。決勝では水澤・村上ペアに敗れたが、風が強く雁行陣が不利な条件で善戦した。(話はそれるが、村上選手は2回連続上宮高校の選手の決勝進出を阻んでいることになる。)

ペアとしての能力はもちろん高く、特に広岡選手の前衛としてのセンス・完成度は高校生としては傑出していた。

 

〇鹿島・井口ペア(都城泉ヶ丘高校・尽誠学園

 

 同じ高校ではなく、混成のペア。

当時世代ナンバーワン後衛だった鹿島選手と世代トップクラス前衛の井口選手が組み、天皇杯でベスト4に進出した。前にも記事にしたがこの世代は後衛は鹿島選手、石川選手、村上選手、前衛は中本選手、柴田選手、井口選手、長江選手を中心に黄金期ともいえる超強力な選手がそろっており、その中でも鹿島選手の能力は頭一つ抜け出ていた気がする。

天皇杯での準々決勝戦では日本代表として長く活躍していた、浅川・香川選手を破っている。また、その年の日本代表選考予選では二次リーグに進出し、当時日本最強であった中堀・高川をファイナルまで追いつめている。

混成ペアということで、趣旨には反するかもしれないが、当時が黄金世代であったこと、その中でも指折りの成績を残したことで最強候補の一角である。

 

 【結論】

 

やはり内本・丸山ペアが総合力では一つ抜けている気がする。

上岡・広岡ペアは実力はともかく成績が劣るし、鹿島・井口ペアは混成のため、そもそも大会にあまり出場していない。直接対決だとしたら鹿島・井口ペアは一番な可能性がある。鹿島選手は高校から大学で選手としては最盛期を迎えていた気がするので。

なお、2005年に寒河江・森田ペアも天皇杯ベスト4に進出しているが、記録があまり見つからないため検証断念。昔の記録ほとんど協会は残してくれてないのよね。こういうところダメだと思う。